『私は昔「モモタロウ」と云われてました』

美術館・博物館

  • 『私は昔「モモタロウ」と云われてました』 昭和7年(1932) 『私は昔「桃太郎」と云われてました』
永樂屋において、年間百柄以上を制作していた「百(もも)いろ会」から、昭和7年(1932)に発表された『私は昔「桃太郎」と云われてました』は、とりわけ人気を集めました。一見すると猫のようですが、実はモチーフは「犬」。足元には猿とキジ、歌舞伎の隈取りを施した桃太郎を乗せた張り子犬が描かれています。縁起の良さとユーモアを併せ持つデザインは、時代を超えて多くの人々に親しまれてきました。

画家・山本太郎氏が、このデザインを題材に新たな作品を描き下ろしました。本展でしかご覧いただけない一作は、原画をはじめ、スケッチなど制作過程の資料も併せて展示します。また本展では、大石内蔵助にちなむ「忠臣蔵」の意匠や、昭和10年(1935)制作の「京の年中行事シリーズ」も紹介します。本シリーズは、画家・中島荘陽氏が十世細辻伊兵衛との親交をもとに制作したものです。失われゆく京都の年中行事を後世に伝えるべく描かれた貴重な12ヶ月の手ぬぐいを、屏風に仕立てています。

2階展示室では、創業410周年を記念して、永樂屋が新たに制作した作品の数々を紹介します。410年の歴史と新たな創造が交差する、今だけの特別な展覧会をお楽しみください。
日程
2025年10月27日(月)~2026年1月28日(水)
10:00~19:00(受付終了18:30)
料金
1,200円(手ぬぐいチケット付き)
場所
細辻伊兵衛美術館
休館日
会期中無休 ※臨時休館する場合があります

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